いさみ

勇み

意味
おとこ気に富んで、言語・動作の威勢がよいこと。また、そのような人や、そのさま。
成り立ち
一八世紀後半頃より、特に江戸下町のとびや職人などに属する侠気ある若者のことを「いさみ」あるいは「いさみ肌」というようになった。彼らは、何事においても威勢がよく、「滑稽本・東海道中膝栗毛‐四・下」に「すこしいさみ肌のまき舌にて」とあるところから、いわゆる江戸訛りで話したものと思われ、刺青を施す者も多かったようである。
用法・用例
「ちょいと勇みな、銭遣(ぜにづかい)の奇麗な所に岡惚れして」
『良人の自白』 木下尚江